2025年8月6日水曜日

あなたの保険、インフレリスクに耐えられますか?将来を見据えた備えの重要性

物価上昇に備える!変額保険

 

将来「もしも」のことがあった場合に、ご自身や大切なご家族を守るために役立つ生命保険。運転資金対策や借入金対策、あるいは相続・事業承継対策など、さまざまなシーンでその活用が期待されます。しかし、現在ご加入されている生命保険が「インフレリスクに耐えられる保険」かどうか、考えたことはありますか?

私たちを取り巻く経済状況は常に変動しており、特に「インフレ」は、保険金の価値に大きな影響を与える可能性があります。


インフレが保険金に与える影響とは?

インフレとは、物価が継続的に上昇することです。インフレが進行すると、相対的にお金の価値が目減りしていきます。これは、生命保険の「保険金額」にも無関係ではありません。

例えば、ご契約時に「1億円」としっかり決めた保険金額も、インフレを考慮していないと、必要な時に十分な対策資金として活用できない可能性があります。

具体的なイメージとして、もしインフレ率が年2%で進行した場合、1億円の保険金額の将来価値は以下のようになります。

• 10年後:約8,367万円

• 20年後:約6,864万円

• 30年後:約5,631万円

• 40年後:約4,619万円

定額保険の場合、契約時の保険金額は変わりません。しかし、もしインフレが2%進んだ場合、その保険金額の価値は年々低下していきます。この時、運転資金や借入金、相続・事業承継対策の資金として、当初想定していた金額が本当に十分足りるでしょうか?


定額保険と変額保険:インフレへの感応度の違い

生命保険には、主に「定額保険」と「変額保険」というタイプがあります。

定額保険:ご契約時に保険金額などが確定している保険です。経営者に万一のことがあった場合の対策資金を定額保険で準備していると、インフレが進行した場合には、保険金の相対的価値が目減りしてしまうため、必要な資金が不足する可能性があります。つまり、インフレへの感応度が低いと言えます。

変額保険:国内外の株式や債券などを通じて運用を行うため、その運用実績に応じて保険金額や積立金額などが変動する仕組みの保険です。運用実績が好調な場合、保険金額などが増加するため、定額保険に比べて、インフレへの感応度が高く、必要な資金を不足なくカバーできる可能性があります。これにより、インフレリスクをヘッジできる可能性があると言えるでしょう。


変額保険を検討する際の注意点

インフレ対策に有効な可能性がある変額保険ですが、いくつかの重要な注意点があります。

投資リスク: 変額保険は、特別勘定資産の運用に投資リスクがあります。株価や債券価格、為替などの変動により損失が生じるおそれがあります。

費用負担: 保険契約に関する費用や運用に関する費用、ご契約を解約する際に発生する費用など、契約者が負担する費用があります。商品によっては、具体的な金額や計算方法などを記載できない費用もあるため注意が必要です。

詳細確認の重要性: 投資リスクの内容や負担する費用は商品によって異なります。詳細については、必ず「商品パンフレット」「契約締結前交付書面(契約概要・注意喚起情報)」「ご契約のしおり・約款」「特別勘定のしおり」などをよく確認することが重要です。


「もしも」の時に役立つ生命保険。しかし、その保険金額が将来も十分に機能するかどうかは、インフレの影響を考慮する必要があります。定額保険は保険金額が固定されていますが、インフレ下ではその価値が目減りする可能性があります。一方で、運用実績によって保険金額が変動する変額保険は、インフレへの感応度が高く、将来の必要な資金をカバーできる可能性を秘めています。

ただし、変額保険には投資リスクや費用が伴うため、ご自身の状況やリスク許容度を踏まえ、契約前に詳細な情報をしっかりと確認し、専門家にも相談しながら慎重に検討することが大切です。将来に備える生命保険を選ぶ際には、ぜひ「インフレリスク」という視点も加えてみてください。
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